オンライン研修・オンライン試験
UDジャパンでは、2020年5月から研修をオンラインでも行っております。
最初はとまどいもありましたが、実施してみて、多くの研修を効果的に行えることが実感できました。いくつか事例を紹介します。
オープンマインド研修(Teamsで実施)
本来対面で行いたいマインド研修です。障がいのある人たちが多様な障がい特性を理解し、自分の特性もオープンにして、チームワークを醸成する研修です。こんな工夫をしてみました。
- 全員顔出し(ビデオon)
- グループワーク実施
- PPTでの解説も声掛け・応答多用
- 参加人数は20名程度まで
実際には参加メンバーがとてもいい雰囲気でコミュニケーションがとれ、その後も互いの配慮を行いながらチーム作りが良好にできています。
マインド的な研修は難しいかと思っていましたが、少人数であれば十分効果ありでした!
ルームオブ・ダイバーシティ研修(ZOOMで実施)
この研修は、講師が6名(統括講師、車いす使用講師、聴覚障がい講師、視覚障がい講師、LGBTQの講師、外国人講師)
- 統括講師と聴覚障がい講師と手話通訳のみ弊社に参集
- 視覚障がい講師、車いす使用講師、LGBTQの講師、外国人講師は、在宅から参加
- 受講生は80数名、各自自宅から参加
- 全体講義以外は、各講師の部屋にグループで参加するため、ブレイクアウトルームを順番に訪れる(受講生を移動させるのは大変なので、講師が部屋を移動)
- 手話通訳付きの研修ですが、通訳は本部で聴覚の講師の話を読み上げ通訳したり、受講者の質問を通訳したりと、少しの工夫で情報保障
などの工夫で、対面と遜色なく実施。
ダイバーシティマネジメント研修(ZOOM)
高齢者、各障がい、LGBT、時短社員などの特性理解とマネジメントのポイントを学ぶ研修
- 対象者はマネジメント層、全国の各拠点から参加
- 特性理解については、講師からの声掛けをしながらの講義
- ブレイクアウトセッションを多用しながら、受講者相互のコミュニケーションを図り、自分ごととしての理解を深める
- 本来は1日研修のところを、4時間に絞って、60分ごとの休憩を入れながら実施
- 難聴のスタッフの参加がありましたので、講師はUDトーク(音声認識アプリ)を使い、当事者と人事部スタッフはスマホでUDトークの同期をして、各自のスマホで講義を文字で聞いていただきました。この方法を参加者が見て、その後、その社の聴覚障害のある方への情報保障に活用しているということです。
この研修は、関西方面で実施予定でしたが、オンライのおかげで出張せずに済み、また全国の支社の方々も自社で研修を受けられ、時間とコストの削減にも貢献できました。
ストレスマネジメント研修(Teams)
通常は様々な対面ワークや体験が多い研修ですので、当初は対面でできるまでと時期を延ばしていましたが、思い切ってオンラインで実施した研修です。
ストレスとは何かの理解と、頭のリラッスク、体のリラックス、心のリラックスと、体験型の1日研修ですが、半日の2日間研修に変更し実施しました。
- 体のリラックスは、実際に動きを伴って行うワークが多く、みんなで一緒に体験することで楽しく実感できるのですが、今回は講師がPCの前で実演したり、サポート講師と共にペアで行う体験を実施して見せたりしながら行いました。受講者は後で家族と体験してもらうというお願いをしましたが、一人暮らしの方には別の工夫をしました。
- 心のリラックスは、自分を受け入れ認めることのできる感動の体験ができるのですが、今回は画面を通してのペア体験、グループ体験を試みました。実際に多くの感動体験が可能でした。
リアルでなければできない、という思い込みを外すことで、思いの外、効果的に自己改革ができる体験型研修となりました。
この他にも、現在ほとんどの研修をオンラインで行っている状況です。100人以上の参加者でも可能という利点もあるオンラインセミナーの活用もお勧めします。
ただ、オンラインで留意していただきたいことがあります。障がいのある方々は、その特性に応じて様々な合理的配慮が必要です。リモートワークでも同様ですが、その時に特性への配慮を忘れないでほしいと思います。
この場合どうしたらいいのだろう?と思われたときは、ぜひ一度ご相談ください。